世界最大の治験情報サイト「ClinicalTrials.gov」から日本でおこなわれているがんの治験(臨床試験)をリンクしました。

日本に医療崩壊が迫る理由と詳細について

最初のコロナウイルスが発見されてからおよそ2年、依然として新規のコロナウイルス感染者が出ており、陽性者の数は累計で170万人を超えました。近年コロナウイルスの影響もありメディアでは医療崩壊というキーワードを取り上げることが多くなっております。

しかし、医療崩壊について深堀りすることは少なくあまり詳細を説明することはせず新型コロナウイルスについて取り上げることが非常に多いです。そこでこの記事では医療崩壊の詳細と新型コロナウイルスとの関係性について取り上げて解説を行います。

医療崩壊とは?

医療崩壊とは適切な医療を受けることができない状況のことを指します。医療崩壊が起きる原因として

  • コロナウイルスの新規感染者数増加
  • ベッド数不足
  • 病床利用率増加
  • ECMO・人工呼吸器充足数

などがメディアで医療崩壊の理由として解説されることが多いです。しかしそれとは全く別に侵攻しているのが高齢者施設においてコロナのクラスターが発生していることです。

なぜ高齢者施設でのコロナクラスターが医療崩壊に繋がるのか?

高齢者がコロナウイルスに感染した場合、重症化する確率は30代と比較すると50代で10倍、60代で25倍、70代で47倍と急激に重症化率が増えていきます。またそれに加えて慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、 心血管疾患、肥満、喫煙などの基礎疾患がある場合はさらに重症化率が上昇するデータもあります。

高齢者がコロナウイルスで重症化することで食事や排泄介護等で数名の看護師関わっており、人員不足により本来の医療を行うことが難しくなってしまうことがあります。また完全防護衣を着用し高齢者の介護をすることで心身の疲弊も明らかに高まっていくと考えられます。

さらに医療従事者間での感染が発生するリスクなどがあり、スタッフの欠員によって要因不足により病棟閉鎖が相次いで報告されています。

ベッド数の不足などに関しては軽症者が退院すれば解決する可能性が高いですが、医療従事者の心身の回復は数ヶ月から数年かかるものと思われます。2020年7月には東京都の新型コロナウイルスの診断を行っている病院にて看護師400人が一斉に退職の意思を表明したことでメディアでも話題になっている等ベッド数や病床数など物理的な要因に比べ医療従事者の疲弊は深刻化していると言えます。

新型コロナウイルスの変異種であるオミクロン株の流行

オミクロン株とは令和3年11月28日に国立感染症研究所が新型コロナウイルスにおける「懸念される変異株」と指定し、警戒を強めているコロナウイルスです。

オミクロン株の感染力

従来株に比べて変異している部分が増えており受容体に結合しやすくなっており感染力が高まる可能性が高い変異株になります。

オミクロン株の重症化率

現在国内で経過観測されているオミクロン株の感染例は今の所軽症もしくは、無症状で経過しているものがほとんどですが、症例数がまだ少なく重症化率の判断は難しいといえます。

新型コロナウイルスと医療崩壊について

2021年には緊急事態宣言が3回、まん延防止等重点措置が1回発令され、都内で1日5000人以上に登っていた新型コロナウイルス新規感染者数が年末には100人以下になりましたが、2022年に入り1日900人を超え再度増加傾向にあります。

また重傷者に関しても2021年末には30人以下に抑えられていましたが、2022年が始まり1月7現在およそ3倍の89人まで増加しています。

ICU(集中治療室)の病床と人工呼吸器が不足

2020年の春頃より発生している新型コロナウイルスの感染に合わせてICUの病床と人工呼吸器等が不足していると言われていますが、これらを導入する際には高額な費用がかかり、さらに呼吸器を扱える医師を増やす必要も出てきます。

万が一、ICUの病床や人工呼吸器を導入し新型コロナウイルスが収束しそれらの必要がなくなった場合、採算が取れず病院経営が悪化する可能性が非常に高く補助金などの国からの援助も今の所見込めないため導入できる病院はかなり少ないと言えます。

またコロナウイルス患者を受け入れる場合、感染リスクも一気に高まり病院の評判にも影響が出てくるため新規でコロナウイルス患者を受け入れることができる病院が極端に少なく病床が不足しております。

冬は感染症が増加傾向にある

新型コロナウイルス以外にも冬には肺炎などの感染症が増加傾向にあります。特に1月~3月頃につきましては気温が下がり臓器の抵抗力が落ちてしまうことがあります。空気が乾燥することで喉の粘膜が乾燥し抵抗力が弱まることに加え、ウイルスによっては低い気温と湿度になると表面の水分がなくなり空中を浮遊しやすくなること、ウイルス自体の生存時間が長くなることで感染リスクが高まります。

従って体温を温め、のどや鼻などを加湿することでそれらの感染リスクをある程度下げることができます。

 

 

 

 

 

 

 

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